結論から言うと一度圧縮したJPEGファイルを、完全に元の状態に戻すことは出来ません。
なぜ出来ないのか?JPEGファイルを使用する際の注意点を解説して行きます。
JPEGとは
概要
そもそもJPEGとはなんでしょうか。
Joint Photographic Experts Groupの略称で、非可逆圧縮方式の静止画像データのファイル形式になります。
フルカラー(役1,677万色)の画像を扱えるので、写真などを保存するのに向いており、デジカメや証明写真で使用されています。
また、高圧縮が可能なファイル形式になります。
JPEGとJPG
JPEGには拡張子が2つ存在しています。
なにが違うの?という疑問を持ったことがある方が多いのではないでしょうか。
結論としては、JPEGとJPGで機能的な違いはありません。
(Windowa,MacのデフォルトがJPGなので、JPGを見る機会が多いかもしれません。)
なぜ2種類存在しているかについては、1981年頃にマイクロソフトによって開発・販売されたPC向けのオペレーティングシステムであるMS-DOSまで遡ります。
MS-DOSでは拡張子は3文字までという制限があり、JPEGではなくJPGが使用されていました。
MS-DOD時代の名残りが今まで続いているといったわけです。
非可逆圧縮方式とは
次は非可逆圧縮方式について解説して行きます。
先ほど、JPEGが非可逆圧縮方式の静止画像データであると説明しましたが、この非可逆圧縮方式という点が、一度圧縮したJPEGファイルを完全に元の状態に戻すことが出来ない原因なのです。
概要
非可逆圧縮方式とは、圧縮の過程でデータの一部の欠落や改変を許容することにより効率よく圧縮する手法になります。
圧縮時にデータの欠落や改変が起こるので、解凍しても完全に元のデータに戻ることはありません。
データの一部が抜け落ちても、人間では気づくことが少ない画像や音声、映像に対して使用されます。
例としては、JPEGやMPEG-1、MPEG-2、MP3などがあげられます。
JPEG使用時の注意点
説明してきた通り非可逆圧縮方式なので、一度圧縮したデータは原画に戻せません。
また、編集を繰り返す度に画質が劣化してしまい、白飛び黒つぶれなどが起こってしまう可能性があります。
編集頻度が高い画像に対しては、PNGやGIFなどの可逆圧縮方式の形式をするようにしましょう。
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