誤認識しがちなSAN(Storage Area Network)とNAS(Network Attached Storage)の違いについて説明していきます。
NASとは
NASとはNetwork Attached Storageの略称になります。
読んで字のごとく、ネットワーク上に配置されたストレージのことです。
ネットワークHDDとも呼ばれますが、通常のハードディスクなどのストレージと違う点は、NASはネットワーク上にストレージがあるので、複数のPCでのアクセスが容易に行うことが出来ます。
わざわざ、ハードディスクを差し替える必要がないのです。
SANとは
SANとはStorage Area Networkの略称です。
複数のコンピューターとストレージ間を繋ぐ高速のネットワークのことを指します。
SANには大きくわけて、「FC-SAN」と「IP-SAN」があります。
2種類のSANについて細かく解説していきます。
FC-SAN
FC-SAN(Fibre Channel SAN)は実装にファイバーチャネルを用いたSANになります。
一般的にSANというと、こちらのFC-SANを指すことが多いです。
装置間の接続に光ファイバーを用いるので、コストは高いですが、性能が高いのがFC-SANになります。
IP-SAN
IP-SAB(Internet Protocol SAN)は実装にイーサネットやTCP/IPなど、汎用的な技術を用いたSANになります。
汎用的な技術を用いるため、性能はFC-SANに劣りますが、コストを抑えることが出来ます。
SANとNASの違い
ここまで読んでいただけた方でしたら聞くまでもないと思いますが、実際にデータを格納するストレージがNAS、コンピューターとNASを繋ぐネットワークがSANになります。
まとめ
今回はNASとは?SANとは?と、細かく解説しましたが、NASはNetwork Attached Storageだからストレージ、SANはStorage Area Networkだからネットワークと、略語の意味を捉えることで自然と理解できると思います。
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