RAMはわかるけど、DDR?SD?といった方が多いと思います。
ROM,RAM系統は種類が多くてわかりにくいと思うので、詳しく覚えやすく解説していきます。
DDR-SDRAMとは
DDR、SDと略称だとピンとこないと思うので、一度略さずに見てみましょう。
Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory
略さないと略さないで、これまた意味がわからないですね。
一つ一つ分解していくと。
Double Data Rate :2倍の速度の
Synchronous:同期的な
Dynamic:動的な
Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ
となります。
・・・と言っても訳が分からないと思うので、一つずつ説明していきます。
ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)
DDRもSDも一旦置いておいて、そもそもRAMとは?というところに立ち戻ってみましょう。
RAM(Random Access Memory)とはCPUが作業時に使用するメインメモリ(主記憶装置)のことです。作業時に使用するものなので、CPUの電源が切れるとデータは消えてしまいます。
とりあえず、作業域であって保存域でないことだけ覚えておけば問題ありません。
動的な(Dynamic)
RAM(Random Access Memory)が理解できたら、RAMにDynamicを付けてみましょう。
なにが動的なの?というと、データを保持する方法が動的になります。
DRAM(Dynamic RAM)は、記憶データを「コンデンサの電荷」として保持しているため、データを保持するために再書き込み(リフレッシュ)が必要になります。
対となるRAMとしてSRAM(Static RAM)がありますが、SRAMは、記憶データを「フリップフロップ」で記憶しているため、リフレッシュを必要としません。
記憶の保持にリフレッシュ(動的な処理)が必要なのがDRAMとなります。
同期的な(Synchronous)
次はDRAMにSynchronousをくっつけます。
同期的なDRAMになると何が変わるか。というと、「複数の動作段階を並行に行うパイプライン処理」が可能になります。
因みになにと同期しているかと言うと、コンピュータ本体側のシステムバスのクロック信号(ベースクロック/FSB)と同期しています。
※難しいのでスルーでOKです。
2倍の速度の(Double Data Rate)
最期にSDRAMにDouble Data Rateをくっつけます。
なにが2倍?なぜ2倍?というと、クロックの立ち上がり/立ち下がりの両方を使うことにより、転送速度が2倍になったのがDDR-SDRAMになります。
クロックの立ち上がり/立ち下がりと聞くと、なぜ2倍かも納得できるかと思います。
まとめ
DDR-SDRAMなど、ぱっと見よくわからない略称は、略称の意味を理解できれば怖くありません。
DDR-SDRAMは「2倍の速度の同期的で動的な主記憶上の作業域(メモリ)」となります。
試験だと、「クロックの立ち上がり/立ち下がりの両方」を使用するという部分がキーとして出てくるので、合わせて覚えておくとよいかと思います。
コメント